パーフェクトヘルス 病気も老化も存在しない完全な健康と幸福を手に入れるD・チョプラ著

健康
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病気予防とかアンチエイジングのために何かやりたいのですが、何をしたらいいでしょうか?情報がありすぎて混乱しています。教えてください!

 

今回は医学博士で心と体の医学およびウェルビーイング分野における世界的な第一人者、ディーパック・チョプラ博士の

パーフェクトヘルス 病気も老化も存在しない完全な健康と幸福を手に入れる

を読んだのでその感想と概要を共有します。

この本は約5000年の歴史があるとも言われるアーユルベーダの解説書です。書かれていることが全て正しいかは今後検証する必要があるでしょうが、人間のさらなる可能性を感じさせてくれる素晴らしい本でした。

・最高のパフォーマンス
・病気の予防
・アンチエイジング
・持続的幸福感

などに興味のある方はぜひ最後までお読みください。

 

 

 

目次

 

 

 

①老化と病気は不自然

まずこの本最大の衝撃は、老化も病気もない境地があるという主張です。

ディーパック・チョプラ氏によれば、

 

完全な健康とは、普段の健康状態を5~10%改善するという程度のことではありません。現状を完全に変え て、病気や老化の衰えをもはや受け入れなくすることなのです。

ディーパック チョプラ. パーフェクト・ヘルス (Kindle の位置No.301-302). KIKO SHOBO. Kindle 版.

 

とのこと。

一般的な健康本とそもそも目指すところが違うんですね。

この本には様々な知恵やテクニックが書かれていますが、この考え方を知ることができただけでもこの本を読む価値はあると思います。

一般的に私たちは、

「病気になることは仕方ない」
「歳をとることは仕方ない」

と思っています。思い込みとは恐ろしいもので、私たちは思い込みを実現させるように行動してしまう生き物なんですね。

なぜなら、私たちには確証バイアスというものがあるので、一旦信じたことの証拠探しを無意識の内にしようとするからです。

そういう意味で

「思考は現実化する」
「信念は現実化する」

は間違いなく正しいのです。

 

なので、ディーパック・チョプラ氏の主張が厳密に正しいかどうかは別としても、

思考の大前提をひっくり返してくれるところに大きな価値があります。

 

「病気も老化も本来ないもの」という前提で情報を探すのと、
「病気と老化は仕方ないもの」という前提で情報を探すのとでは、当然、得られる情報が違います。

コーチングの原則でもありますが、脳は重要度の高い情報だけを認識できるようになっています。その人にとって重要度の低い情報は目の前にあったとしても認識することすらできないのです。

私自身はチョプラ氏の「病気も老化も本来ないもの」という主張を現時点で100%受け入れているわけではありませんが、新しい視点を与えてもらえたことにとても感謝しています。

 

 

 

②ドーシャのバランス

では、アーユルヴェーダではどうすれば、老化も病気も無いパーフェクトヘルスを実現できると言っているでしょうか?

それは

ドーシャと呼ばれる3種類のエネルギーのバランスが調和した時

とのこと。病気も老化もドーシャのバランスが崩れることで起きるものだと言います。

 

ディーパック・チョプラ氏によれば、

ヴァ ータ体質 :痩せた身体 。変わりやすい心 。快活な振る舞い。この体質の人は 、人には何か予測できない人物といった印象を与えます 。プレッシャ ーを受けると 、興奮し 、不安に駆られてしまいます 。

ピッタ体質 :中肉中背 。秩序を重んじ 、決断力があり 、説得力に富むこの体質の人は人から激しい気性の人だという印象を持たれがちです 。プレッシャ ーを受けると 、怒ったり 、ぶっきらぼうになります 。

カパ体質 :がっしりした体格 。冷静沈着で 、心は穏やか。この体質の人は人に余裕を感じさせる雰囲気を漂わせています 。プレッシャ ーを受けると 、尻込みし 、黙っている。

 

ヴァ ータの乱れ ― ―痛み 、ひきつけ 、痙攣 、寒気 、震え

ピッタの乱れ ― ―炎症 、発熱 、過剰な空腹と喉の渇き 、胸焼け 、ほてり

カパの乱れ ― ―うっ血 、粘液性排出 (分泌物 ) 、重苦しさ 、体液貯留 、無気力 、過睡眠

 

とのことです。

心と体を分けて考えるのではなく、心と体は本来分けることのできない一つのものであるという、ホリスティックなアプローチをとります。

アーユルヴェーダ医学では、まずは患者のドーシャを確認します。

患者がどういう性格・体質の持ち主かというところが診断の出発点だそうです。

そして、その相手の体質に合わせた治療をします。ただ単に薬を処方して終わりというのではなく、瞑想や運動を勧めたり、日々の食べ物の改善やマッサージなどをするとのこと。

このような考え方は、数十年前なら笑われそうなことですが、今では腰痛の治療に心理療法(認知行動療法・マインドフルネス)などが有効であるということが認められています。

精神的なストレスがいかに私たちの体の病気に繋がるかということが明らかになってきているのです。

心と体のつながりに関して言えば、西洋医学よりも5000年前のアーユルヴェーダの方が進んでいたと言えます。

ドーシャの考え方・・・ヴァータ・ピッタ・カパという分類がどこまで有効なのかはわかりませんが、このような心と体を分割しないホリスティックなアプローチは今後ますます注目が集まるでしょう。

 

 

 

③至福の自然性

3つのドーシャが調和しているというのは、ただ単に病気にならないというだけではなく、それ自体が私たちにとって大きな喜びであり至福と言います。

ディーパック・チョプラ氏によれば、

ヴァータ―― 刺激的、 陽気、 敏感さ、 快活、 楽天的、 柔軟性

ピッタ―― 満足、 喜び、 礼儀正しさ、 快適、 頭脳明晰

カパ―― 落ち着き、 力強さ、 寛大さ、 勇気、 気前よさ、 愛情深さ、 穏やかさ

ディーパック チョプラ. パーフェクト・ヘルス (Kindle の位置No.3131-3134). KIKO SHOBO. Kindle 版.

 

3つのドーシャにはそれぞれこのような性質があり、これらのバランスを取ることで私たちは恍惚とした究極的な幸せな状態になることができるとのこと。

いい変えれば、私たちのイライラしている状態はもちろん、普通の精神状態でさえ、バランスを崩しているとも言えます。

本来私たちはバランスが取れていれば、

深い深い喜びと充実感とともに毎日を送れるので、それ以外の精神状態はバランスを崩しているということです。

 

つまり、

「深い平安と喜びと至福に包まれているのが当たり前」

ということ。

この考え方も「病気も老化も本来ないもの」という考え方と同様、私たちの見える世界を変えてくれます。

 

具体的な方法として、

・アロマ
・音楽療法
・自然と触れ合う
・瞑想
・オイルマッサージ
・食べ物を整える
・お酒やタバコをやめる

などがあるとのことで、全ては3つのドーシャを整えることを目的にします。

 

至福の自然性」などというと、少し極端に聞こえるかもしれません。しかし、ドーシャに対する深い理解があり、それをしっかりと整え続けることができれば、私たちの常識をはるかに超えるレベルの最高の状態があるのではないかと思います。

私も日々、朝に散歩し、運動し、瞑想し、祈り、感謝ごとを書く・・・

ということを習慣にしていますが、本当に

生きているだけで幸せだなぁ

と感じることがよくあります。

おそらくですが、5000年にも渡って伝えられているアーユルヴェーダの智慧はもっと深く、今の私が常識にしている感覚よりも、はるかに高い次元での調和のとれた状態があるのかもしれません。

 

 

 

まとめ

いかがだったでしょうか?

私を含め多くの方にとって、3つのドーシャ・・・「ヴァータ・ピタ・カパ」といった言葉は馴染みのないものなので少し読みづらく感じるかもしれません。

しかし、新たな視点を与えてくれる素晴らしい本だと思いました。

 

【関連】【解説】ずるい考え方 ゼロから始めるラテラルシンキング入門 木村尚義 著

 

私は7年間、代替医療の施術者としてビジネスをしていましたが、その中で西洋医学には限界があることを知りました。実際に何人もの医師が私のオフィスに来てくださり、腰痛改善のサポートをしたこともあります。

 

色々と話を聞いていると、

西洋医学では様々な事情から患者さんを薬漬けにしてしまったり、不必要な手術をしてしまうことがあるようです。

 

ですので、少し怪しく思われがちな代替医療・民間医療が科学的な検証をされれば、

従来の西洋医学の足りない部分を補うことができるのではないかと考えています。

ディーパック・チョプラ氏はまさにアーユルヴェーダを通して、東洋医療と西洋医療の架け橋をされている方です。今後ますますこのような人が現れ、より高い次元で健康を実現する方法が発見されるといいなぁ思いました。

そうすることで、ただ単に病気でないというだけでなく、
心の平安や穏やかさ、本当の意味での幸せが社会全体に拡がるのではないかと考えています。

 

この記事があなたにとって何らかの気づきやヒントとなったら嬉しいです。

最後までお読みいただきありがとうございます。

 

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