幸せになるためには、
「やってみよう!」因子
が大切と聞きましたがどうすれば高められますか?
前回、ポジティブ心理学の
研究結果から、
人間が幸せになるには、
この4つの条件があると
説明しましたが、
今回は、
「やってみよう!」因子
(自己実現と成長の因子)
こちらの具体的な高め方を
解説します。
一つずつ丁寧に整えていけば
私たちは幸せで豊かな流れに
入ることができますので
最後までお読みください。
目次
《コンピテンス(私は有能である)》
自分自身の能力に対して
自信がある状態だと幸せを感じやすくなります。
困ったことが起きても
自分なら解決することができる
という感覚が大切だということです。
この感覚を高めるのにできることは、
・自分ができているところを素直に褒めて認める
・小さな成功体験を積む
自信を奪う人とは縁を切る
たまにいると思うのですが、
何かとケチをつけて
人の出来ていないところを
繰り返し言ってくる人っていますよね。
そういう人と関わると
ロクなことがないので
しっかりと縁を切ることをおすすめします。
言葉というのは大切なもので、
「できない」
という感覚を埋め込まれると
その証拠を探しをしてしまい、
そもそもチャレンジしなくなることで
本当にいろんなことができなくなります。
そういう人はある種の病気だと考え、
しっかりと関係を切ってしまいましょう。
自分ができているところを素直に褒めて認める
本当は能力があるのに
それを自分で認めたり褒めたりすることを
極端にできない方は結構いるように感じます。
もちろん、
自分の実力に見合っていない
誇大妄想を抱きすぎてしまうことも
それはそれで不健康なのですが、
自分を卑下する必要はありません。
自分がこれまでしてきた
努力で得た結果などを、
紙などに書き出して
素直に認めたり褒めたりしてみてください。
小さな成功体験を積む
自分の能力に対する自己評価を高めるのに
最も影響が大きいのは、
です。
できれば、何かの分野や集団の中で
1位になったという体験があると
それはその後の人生で大きな支えとなります。
それができれば一番いいのですが、
実際、すぐにはそのようなことはできません。
なので、まずは、
小さな目標を立てて
確実に行動して達成していく
という体験をたくさん積んでください。
など内容はなんでも大丈夫です。
自分で「やる!」と決めたことを
実際にやり抜くことができた!
という体験は、
他の人から見たら
本当に小さなものですが、
その人の中では非常に大切なものです。
それを繰り返し、
達成することの気持ちよさを
実感することができれば、
自然ともっと大きなことにも
チャレンジしたくなるでしょう。
ぜひ、今の自分にとって
負担が大きすぎない目標を設定して
確実に達成なさってください。
《社会の要請(私は社会の要請に応えている)》
人は人との関係性の中で
生きる存在なので、
自己満足だけでは
本当の幸せを感じることはできません。
・人の役に立つ
・人に価値を提供できる
このような感覚があればあるほど
自信にもなりますし、
幸せを感じることもできます。
そのためにも、
ささいなことでも大丈夫ですので
自分が社会・他人にどう役立っているかを
紙に書き出してみて下さい。
人はなんらか
誰かの役に立ちながら生きていますが、
それを忘れてしまうことが
多いように感じます。
お仕事をされていれば、
間違いなく同じチームの仲間や
お客さんの役に立っているはずです。
そのことを思い出して
認めていきましょう。
また、働いていない方の場合でも、
何かちょっとした手伝いをするなどして
他者の役に立っていることもあるでしょう。
本当にささいなことでもいいので
人とのつながりの中で感謝されたこと
などを書き出してみて下さい。
また、
実際にボランティアをしたり、
今与えられている仕事を頑張ったり、
副業・起業などをすることで
社会に貢献している感覚を得られるかと思います。
《個人的成長(私のこれまでの人生は、変化、学習、成長に満ちていた)》
進化・成長欲求は人間にとって
非常に大切な欲求です。
アドラー心理学では
優越性の追及などとと言いますが、
・もっとより良くなりたい
・もっと高みを目指したい
このような純粋な気持ちには
一切ふたをせず追及していきましょう。
そのためにも、
・目標設定をしっかりする
この二つを意識することがオススメです。
結果や才能ではなくプロセスを重視する
心理学者キャロル・デュエック氏が述べた
「成長マインドセット」にも
つながる考え方なのですが、
大きな目標を立てて、
結果にこだわることも大切ではありますが、
普段の生活では、
大きな目標を一旦脇に置いて
自分の「小さな変化」に注目することが大切です。
なぜかというと、
未来の大きな目標ばかりを見ると、
現状とのギャップによって
苦しくなるからです。
例えば、
年収300万円の人が
年収1億円を夢見ていたとします。
そのギャップを利用して
モチベーションにつなげるといいと
主張する方もいますが、
それだと人生の大半が不足感で
いっぱいになるのでオススメしません。
・今の自分は足りていない
・今の状態ではダメだ
といった否定的な感覚ばかりになると
長期的に努力することもできませんし、
そもそも幸せな人になることはできません。
それよりも、
・1週間前の自分だったらできないことが
今だったらできる
・腕立てが10回しかできなかったのに
今は30回もできるようになった
・運動を1週間毎日続けられた
このような「小さな変化」に注目し
少しずつ前に進んでいる感覚を
実感できるようにしましょう。
目標設定をしっかりする
そのためにも、
目標設定をしっかりする
ことが大切です。
・5年10年単位の長期目標
・3ヶ月〜1年くらいの中期目標
・1週間〜1ヶ月くらいの短期目標
・その日1日のスケジュール
など、様々なレベルでの
目標設定をなさって下さい。
人は具体的でないと
行動に移すことができません。
「もっと成長する!」
といった漠然とした目標だけでは
具体的な行動につながりません。
といったことまで
落とし込む必要があります。
長期的な目標は
曖昧で全く問題ありませんので、
哲学や宗教などの力を借りつつ
自分自身の価値観や世界観を大切にし、
それに沿って生きることがおすすめです。
《自己実現(今の自分は「本当になりたかった自分」である)》
「人は他者の期待を満たすために生きているわけではない」
アドラーの名言で
このようなものがありますが、
私たちは自分の生きたいように生きてもいいのです。
・もっとこうした方がいいよ
・もっとこうした方がいいんじゃない?
・こうしなさい!
・ああしなさい!
ということを言われ続けていると、
自分の人生だから
自分の自由にしていい
という感覚を忘れてしまいます。
そもそも学校が
自由を尊重するというよりは
型にはめようとする管理教育です。
そのため、
自由の感覚を忘れてしまっている
人も少なくないのではないかと思います。
しかし、絶対的に、
「〜〜しなければならない」
というものは存在しません。
もちろん、
他人の自由を侵害したり
法を破ったりしてはいけませんが、
生き方を他人に決められることは
あってはいけません。
かつての高度経済成長期の日本は、
「いい高校→いい大学→いい会社」
といった幸せの一つの形の
ようなものがありましたが、
今は終身雇用も崩壊し、
もっと多様な生き方があります。
他人の期待や常識に縛られるのではなく、
「自分が何に喜びを感じるか」
「どういう自分でありたいか」
を基準になさってみて下さい。
そして、
他人がどういうかは一切関係なく、
自分らしい目標を設定なさってみて下さい。
そのためにおすすめなのが、
「瞑想を通して身体感覚を磨く」
ということです。
感情の基盤は身体なんですね。
身体感覚が研ぎ澄まされていると
自分の感情にも気付きやすくなりますので
定期的に行ってみてください。
まとめ
今回は、
幸せの一つの因子、
「やってみよう!」因子(自己実現と成長の因子)
を具体的にどう高めるかを
解説しました。
・社会の要請(私は社会の要請に応えている)
・個人的成長(私のこれまでの人生は、変化、学習、成長に満ちていた)
・自己実現(今の自分は「本当になりたかった自分」である)
一つずつ丁寧に高めることで、
幸せな人生を歩めますようお祈りしています。
最後までお読みいただき
ありがとうございます。
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