結局、引き寄せの法則って何なんですか?
いろいろと実践しているのですが、いまいちよく分りません。
今回は引き寄せの法則についてまとめます。
まず、引き寄せの法則には
2種類あると思っています。
それは、
この2種類です。
ざっくり言うと、
・東洋型の引き寄せは「引き算」
と捉えています。
どちらのやり方にも長所と短所がありますが、
2つの方法を知ることで、
ますますあなたの引き寄せが上手くなりますので
ぜひ最後までお読みください。
目次
①西洋型の引き寄せとは
特徴
西洋型の引き寄せの特徴は、
自分の目標を言葉で
具体的に決めるところにあります。
・世界中を旅行している自分
・高級なホテルに泊まっている自分
・ビジネスで成功している自分
・良いパートナーシップを実現させている自分
など、目標や夢の情報を
心に「足す」ことが前提です。
もっと分かりやすく言えば、
欲望を心に付け加えていくということです。
長所
西洋型の引き寄せの良いところは、
ゴールを具体的にイメージした瞬間に
あなたの中での重要度・優先順位が変わります。
重要度・優先順位が変わると
あなたの認識が変わり、
ゴールや目標に関するものを
認識することができるようになります。
必要な情報を認識できるようになるのです。
そして、必要な情報を集め、
行動を継続し改善し続けていれば
確実に達成の方向に近づいていきます。
↓
認識が変わる
↓
行動と改善を継続する
↓
達成
西洋型の引き寄せは
このような流れなので
やることそのものは非常にシンプルです。
人類史上誰も
成し遂げたことのないものなどは
難しいかもしれませんが、
本当に心の底からのものであれば
大抵の目標はこれによって
成し遂げることができるでしょう。
欠点
しかし、この方法には欠点があります。
それは、目標を成し遂げたとしても
幸せかどうかは別だということです。
ゴールを成し遂げたとしても、
「なんだこんなものか・・・」
と終わってしまう可能性があります。
むしろエゴ・欲望がどんどん強くなり、
ますます不足感が膨らむことで
むしろ不幸になる可能性すらあるでしょう。
私たちは、何かを手に入れ、
成功したら幸せになれると思いがちですが、
それは妄想です。
・仕事のストレスから解放されれば幸せになれる
・大きい家に住めば幸せになれる
・もっといい車に乗れば幸せになれる
などと思いがちですが、
私たち人間には「幸福順応」という性質があり、
どれだけ恵まれていたとしても
それに慣れてしまうことで幸せを感じることが
できなくなります。
また、適度に欲を満たすことは必要ですが、
欲を満たすことには際限がありません。
一つの欲を満たしたとしても、
束の間の幸福はあるかもしれませんが
やがては飽き足りなくなり、
「足りない」「足りない」「足りない」
という不足感が大きくなることで
心に平安を感じることはできません。
そもそも、今の私たちの生活は、
過去の先人からしたら
夢が叶うどころか彼らの想像以上の世界で生きています。
人類全体から見たら、
かなりの「欲」が叶えられていると言えます。
しかし、
数千円〜数万円で海外旅行に行けたとしても、
電気やガスや水道を何不自由なく使えたとしても、
時速100キロで移動できたとしても、
スマホで無限の情報にアクセスできたとしても、
先人たちの2倍以上長生きできても、
幸せの境地が続くわけではありませんよね?
何か目標を立てて
それを達成したとしても、
決してそれで私たちは毎日を
幸せに生きられるわけではありません。
欲を否定しているわけではありませんが、
欲望が満たされたとしても
それで私たちは必ずしも
幸せになることはできないのです。
また、そもそも立てた目標自体が
自分の内側から純粋に出てきたものではなく、
大抵の場合はメディアによる
「成功像」に影響されていることが多いです。
・高級車に乗っている
・豪邸に住んでいる
・海外旅行に行っている
・年収1000万円 / 年収1億円
といったものは、
ドラマや映画などで描かれているものですよね。
そういったものを全否定する必要はありませんが、
西洋型の引き寄せは
ありとあらゆる欲望を
満たすことができるものですが、
幸せかどうかという話になると
それは別の問題ということです。
ますます不幸になる可能性すらあるので
注意が必要です。
②東洋型の引き寄せとは?
特徴
では、東洋型の引き寄せとは何かと言うと
西洋型と違って具体的で分かりやすい
目標や夢を書き出したりすることはありません。
夢や目標を「足す」のではなく、
・今この瞬間の幸せと豊かさを感じる
・観念や想念、エゴといったものを手放していく
このようなことをします。
一言で表すと、
「欲望を減らす」
が東洋型の引き寄せです。
具体的には、
・瞑想をひたすらする
・他者の幸せを祈る
・様々な角度で見ることで思い込みや偏見を手放す
といったことをします。
とにかく今あるものに対して
満足をしてしまうのです。
そして、苦しみの原因でもある
長所
東洋型の引き寄せの良いところは、
100%確実に幸せになることができるということです。
特に大きなことを成し遂げたりせずに
心の平安を得ることができます。
・美しい花
・美しい景色
・今与えられている全ての良いもの
・人間関係
・衣服
・食べ物
などに対して、
「あー、ありがたいな」
「なんて自分は恵まれているんだろう」
「豊かだな〜」
「感謝だなぁ〜」
「穏やかだなぁ〜」
と感じられれば感じられるほど、
誰がなんと言おうが
その人は幸せな人です。
少なくとも、
・俺はこんな車じゃ満足できない!
・俺にこんな狭い家はふさわしくない!
と言っている人よりは
間違いなく幸せでしょう。
収入や社会的な立場に関わらず、
誰もが幸せになることができるのが
東洋型の引き寄せの法則の良いところです。
欠点
東洋型の引き寄せの法則に
欠点があるとすれば、
東洋型の引き寄せの法則を極めようとすると、
極論、洞窟の中で死ぬまで瞑想し続ける
といったことにもなりかねません。
せっかくの文明や科学を否定的に捉えることで
その恩恵を受けられなくなってしまうこともあり得ます。
また、「欲望」というものに対して
否定的になりすぎてしまうことで、
下に見てしまうことにもつながりやすくなります。
「まったく、みんな瞑想や感謝が足りないから
この社会はおかしくなっているんだ!」
と、いらだった心で他者を裁くことにもつながります。
これは、純粋な気持ちではなく、
「私は自分の欲望を乗り越えた成熟した人間だ」
というエゴからくるものなのです。
エゴの罠は非常に強力なので
精神性を追求する際には
このようなことには気をつける必要があります。
また、別の欠点があるとすれば、
心の浄化がされればされるほど、
自分の思考や感情にとらわれなくなり、
心を穏やかで平穏な状態に保つことができますが、
平穏な状態というものは追求すればするほどキリがありません。
そのプロセスそのものに
喜びを感じられれば問題ないかもしれませんが、
ある意味で終わりのないマラソンをするようなものです。
ある程度、脳波の測定などで
数値化することもできすが、
心の平穏というのはもっと感覚的なものなので、
数値だけでは全てを測定することはできません。
また、
「究極的な心の平安が欲しい!」
という
欲望が強くなることで、
欲望を手放すために瞑想していたのに、
完璧主義な方であればあるほど
そのような状態に陥りがちなので注意が必要です。
まとめ
ここまでの話をまとめると、
・東洋型の引き寄せの法則は欲望の引き算
ということです。
引き寄せの法則について調べていると、
・あなたの望みがどんどん叶います!!
・あなたの願望が引き寄せられます!
・引き寄せの法則を使ったらお金が儲かりました!!
このような情報がある一方で、
・今この瞬間に豊かさを感じましょう
・今あるものを味わいましょう
・まずは穏やかでリラックスした状態になりましょう
といったものもあるのではないかと思います。
つまり、
という両方のメッセージが
引き寄せの法則では言われているということです。
結局どちらが大切かといえば、
それはどちらも大切なんですね。
一見、矛盾するようなメッセージですが、
これらを上手く統合することが大切なのです。
私たちはある程度
適切に欲望が満たされている必要があります。
・生命の安全
・承認し合える豊かな人間関係
などの基本的な欲望が満たされていないと
幸せに生きることは難しい言わざるを得ません。
完全に悟った人にとっては
必要ないかもしれませんが、
私を含めた一般人にとっては必要なものです。
また、繰り返しになりますが、
欲望が強くなりすぎることにも
気をつける必要があります。
・果てしない承認欲求
・果てしない成功欲
このようなものは人を幸せにはしません。
ただし、唯一、
どれだけ大きくしたとしても
問題ない欲望があるとすれば、
それは、、、、、、
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
です。
結局のところエゴが大きくなることで
私たちは苦しむことになるわけですが、
エゴの中核は自己中心性です。
なので、
「他人を幸せにしたいという欲」
をどれだけ大きくしたとしても
それによってエゴが強くなることはなく、
苦しみが増えることもありません。
ですので、
個人的な欲望を否定する必要はありませんが、
を人生最大の目標にすることが
安全と言えるでしょう。
そうすることで、結果的に
物質的な豊かさと心の平穏の両方ともを
実現できるものだと考えています。
参考にしていただけたら嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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