「嫌われる勇気」を読んだのですが、
ぜんぜん理解できませんでした!!
分りやすく解説してください!
アドラー心理学は
自己啓発の始まりとも
言われることがあり、
・自分を変えたい
・もっと成長したい
・より良い人生にしたい
と思う方にとって
非常に役立つ内容ですので
ぜひ最後までお読みください。
目次
原因ではなく目的
アドラーの代表的な思想のひとつに、
「目的論」
というものがありますが、
この考え方を取り入れるだけで
かなり良い方向へと人生が変わります。
人間は過去によって全てが
決まってしまう生き物ではなく、
未来の「目的」によって今のあり方を決めている
とアドラーは言います。
そう言うと、
「いや、私はもっと成長したいし、
変わりたいのに全然変わることができない。
だからそんなのは嘘だ!」
と思う方もいると思いますが、
変わりたいけど変われないのは、
少し厳しいですが、
親や友達から
いじめられたり虐待されて
引きこもりになってしまったとしても、
それは過去に原因があるのではなくて
「部屋から出たくない」という
《目的》を達成しているに過ぎない…
このように、
アドラー心理学では解釈します。
この考え方から
私たちが学べる事は、
理想の状態であってもそうでなくても、
・起業したいけどやめておこう
・告白したいけどやめておこう
こういったものは全て、
・ただ傷つきたくないだけですよね?
・ただ現状維持がしたいだけですよね?
・結局あなたはすべて目的を達成していますよ
と言うわけです。
厳しいですよね。
でも、かなり真理が
含まれていると思います。
正直アドラー心理学は
厳しすぎると感じることもありますが、
変えられない過去に縛られて
悩み続けるくらいだったら、
と解釈してしまった方が良いです。
また、目的論の考え方を
採用すればするほど、
「言い訳」をすることが格段に減ります。
私たちは自分の人生に対して
言い訳をし始めれば、
どこまでも現状維持に縛られ
衰退していくことになります。
・親が悪い
・社会が悪い
・教育が悪い
・政治が悪い
「だ・か・ら、自分は不幸だ!」
などと自分が変わらなくてもよくなる
「言い訳」を作ることは、
無限かつクリエイティブに
生み出すことができてしまいます。
そういう意味で、
アドラー心理学の考え方は
人生を変える上で非常に役に立つでしょう。
トラウマは存在しない?
アドラー心理学の中で
印象的な言葉の一つは、
「トラウマは存在しない」
というフレーズです。
とても参考になる面も
あるのと同時に、
正直、これは少し大げさな
表現のようにも感じます。
というのも、
具体的には、
扁桃体という、ネガティブな感情と
関係があるとされている部位が、
物理的に大きくなってしまうことがわかっています。
扁桃体が大きくなってしまって、
明るい未来をみようと思っても
どうしても過去の記憶や苦しみが
わき起こってしまう人に対して、
「それは現状維持という
目的を達成しているに過ぎない!」
と言うのはあまりにも残酷です。
目的論の考え方は
非常に役立つ面もありますが、
また、社会構造による
格差や貧困の問題も
そういう意味で、
アドラー心理学は
「劇薬」
と言えます。
アドラー心理学を参考にすることは
人生をより良くする上で役立ちますが、
相手のコンディションなどを考えずに
押し付けると危険ですので気をつけましょう。
全て選んで生きている
目的論の考え方と重なりますが、
「人は全てを自分で選んで生きている」
という考え方も、
アドラー心理学の特徴です。
例えば、
セルフイメージの低さに
悩んでいる人がいるとしたら、
「それはあなた自身が
自分を低く評価することを選んでいる」
「だからそれをやめれば変えられる」
といったことを
アドラーは言います。
「あなたが不幸であることを
自分自身で選んでいるのです!」
と・・・・
認知科学者の苫米地博士も
結局は、私たちの脳は
と言います。
なので、結局は
自分で選んでいるのですね。
この考え方を採用することで、
自己改善をする上で
最も大切なことは
「自己責任」
の考え方です。
・全ては自分で選んでいる
・全ては自分で選択した結果だ
という考え方がなければ
自分で自分を変えることは難しいでしょう。
アドラー心理学は、
時に厳しいですが、
本当に人生を変えたいのであれば
必要な考え方ではあります。
人生は「いま、ここ」で決まる
ここまでの話をまとめると、
・人間は過去に縛られる弱い存在ではないこと
・一切の「言い訳」を捨てること
・全ては自分の「目的」通りになっていること
・徹底的な自己責任マインドを持つこと
厳しいですが、
これらの考え方を採用すればするほど
間違いなく人生は変わります。
それまで囚われていた
「過去の苦しみ」でも
「現状維持」でもない、
過去に何があったとしても
それは未来には一切関係はありません。
目的論の考え方を徹底的に採用し、
に集中すれば、
人生の方向は変わります。
また、
・もしあの時〜〜だったら
・あの時〜〜さえしておけば
などと、
過去の選択しなかった可能性と
今を比較しているうちは
絶対に変わることはできません。
過去は変えられません。
変えられるのは、
未来の「目的・ゴール」と、
そこから逆算して
今やるべきこと・・・
です。
その「勇気」さえあれば
私たちは変わることができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
②トラウマは存在しない?
③全て選んで生きている
④人生は「いま、ここ」で決まる
⑤まとめ
本文中にも書きましたが、
アドラー心理学の考え方は
自己改善に役立つ一方で、
例えるなら、
アドラー心理学は
切れ味の良い包丁。
使い方さえ良ければ
素晴らしいものとなりますが、
間違った使い方をすると
ただの思いやりのない厳しい人になってしまう・・・
そのようなリスクもある
心理学だと理解しています。
また、心理学という
名前がついていますが、
少なくとも嫌われる勇気に関しては
現実に対する一つの解釈であり、
強力なエビデンス(科学的根拠)が
あるわけではありません。
そのことも踏まえた上で
素晴らしい人生を作る上での
参考にして頂けたら幸いです。
最後までお読みいただき
ありがとうございます。
コメント
あえて極端な例を出しますが、ハンセン病で激烈な差別を受けた人が世間と関わりたくないと感じた場合も関わりたくないという目的を達成しているのでしょうか。
木村花さんは亡くなられたのも巷間伝えられていることしかしりませんが、SNSの書き込みが原因ではなくて、生きていたくないという目的を達成されたのでしょうか。
岸見先生は、自己責任は他人が指摘することではないと仰っていますが、それは口にしないだけで、木村さんは死ぬという目的を達成するために亡くなったということは変わらないではないでしょうか。
たなかさん
コメントありがとうございます。
アドラー心理学の観点から言えば、
ハンセン病のかたも木村花さんも
「目的」を達成していると解釈できると言えます。
しかし、これはたくさんあるうちの一つの解釈で、
絶対的な真理ではないことを
いつも覚えておくことは大切だと思っています。
また、私個人としてはアドラーの思想は
少し極端にも感じます。
確かに自己責任の考え方は大切ですが
それと同時に適切な介入も必要だと思っています。
コメントありがとうございます。