やるべきと思っているのに
なかなかやる気が出ません。
やる気スイッチはどこにあるのでしょうか?
行動できない自分が嫌なので変えたいです。
今回はこのような疑問に答えをします。
やる気やモチベーションの維持って難しいものですよね。
そんな時に自分のやる気スイッチが
どこにあるのかが分かっていて、
自由自在に押すことができたら、
人生はもっとスムーズに展開していくでしょう。
しかし、多くの人は
自分のやる気スイッチが
どこにあるのかが分からずに
困っているように思います。
そこで、今回は、
やる気(モチベーション)理論の
世界的権威である
ロチェスター大学の
「自己決定理論」
イェール大学の
「エビデンスに基づく健康行動の変化」
の講義を受講した私が解説をします。
この記事を最後まで読むと、
・やる気のメカニズム
・やる気が不必要な理由
が分かりますので、
是非最後までお読みください。
目次
やる気スイッチはどこにあるのか
結論からお伝えします。
私たちのやる気スイッチは
脳の報酬系です。
脳の側坐核という部位にあります。
ものすごくシンプルですが、
私たちは行動を起こした後に
報酬がもらえるとやる気が出るわけです。
つまり、
「行動→報酬」
が私たち人間の行動原理なのです。
例えば、
・100円払って飲み物を飲む
・5000円払ってゲームを買う
・運動をしてすっきりする。
・Facebookに投稿していいねがもらえる。
このように私たちが
自然と取りたくなる
全ての行動の背後には
私たちの報酬系が関わっています。
つまり、
私たちはメリットが
あることに対しては
自然と行動を
起こすようにできているいうことです。
やる気が湧かない理由
では、
どうして行動するべきだと思っていても
やる気がなってしまうのでしょうか?
理由は3つ。
主にこの3点です。
以下1つずつ解説をします。
報酬があることを忘れてしまう
報酬は未来のことなので、
私たちはどんな報酬が得られるかを
忘れてしまいます。
行動経済学では
時間割引などと言われますが、
私たちは未来に得られる報酬を
過小評価する傾向があります。
なので、
やるべき行動をした未来に、
どんなメリットがあるかを
しっかりとイメージしましょう。
そうすることで、
未来の大きな報酬のために
やっていることを再認識することができ、
やる気スイッチが押されます。
例えば、
「運動が続かない」
ということであれば、
運動をすることによって
得られるメリットを
しっかりと紙に書き出して想像するのです。
運動をすると、、、
・1日を通して気分が良くなる。
・体が強くなる。
・エネルギーが増える。
・よく眠れる。
・人間関係にもいい影響が出る。
・うつや不安などを少なくする。
このようなメリットがあることを
しっかりと認識し直しましょう。
行動の前のきっかけをうまく作れていない
先ほど私たちの人間の行動の原理原則は
行動→報酬
とお伝えしましたが、
厳密に言うと、
きっかけ→行動→報酬
です。
そうなんです。
私たちは行動を起こす前に
必ずきっかけが必要なのです。
ガブリエル・エッティンゲン教授なども
実証的な研究で証明していますが、
私たちは行動をする前に
何かのきっかけがあると
継続しやすくなるのです。
この「きっかけ」こそが
やる気スイッチなのです。
例えば、
野菜を食べる量を増やしたい
ということであれば、
・冷蔵庫を開けた時に野菜がよく見える位置に置いておく。
・フルーツをテーブルの上に置いておく。
・スマホのリマインダー機能などを使って、
野菜とフルーツを食べるように促す。
このように私たちは
きっかけがあると行動をしやすくなるのです。
つまり、
行動を起こすための 環境整備を
しっかりとすることで、
やる気は勝手に生まれます。
行動を起こすまでのハードルが高すぎる
ここまで述べたように、
私たちは報酬を目当てに
行動する生き物ですが、
その行動を邪魔するものは
「めんどくささ」
です。
めんどくささ > 報酬
の場合、
私たちは行動を起こしません。
逆に、
めんどくささ < 報酬
の場合は行動を起こしやすくなります。
なので、
例えばランニングを
習慣にしたいという方であれば、
・わざわざ遠いランニングスポットではなく、近所を走る。
・ランニング用のスポーツウェアを簡単に取り出せるところに置いておく。
・簡単に短時間で靴紐を結べるシューズを使う
このようにすることで
ランニングの前の
「めんどくささ」
を減らすことができ、
行動をおこすことができるのです。
やる気スイッチは必要ない
ここまでやる気スイッチが
どこにあるのかというお話をしました。
しかし、そもそも
私たちがやる気を必要とする行動に
どれほどの価値があるのでしょうか?
というのも、
やる気(モチベーション)研究の
世界的権威であるロチェスター大学の
ライアン教授の自己決定理論によれば、
内発的動機と呼ばれる
本当に心からやりたいことであれば、
そもそもやる気スイッチなど必要ないからです。
例えば、子供が
テレビゲームで遊ぶ時に
やる気など必要あるでしょうか?
子供が友達と遊ぶ時に
やる気が必要であるでしょうか?
彼らはやる気スイッチが
どこにあるか探しているでしょうか?
全く探しませんよね?
それ自体がやりたいことなので
やる気スイッチを探す必要がないからです。
大抵の場合、
私たちがやる気を必要とする行動は
やりたくないけど、
やらなければならない
ことなのです。
もし私たちに強い
自己決定感(自分で自分の生き方を決定した感覚)があれば
やる気やモチベーションは
内側から勝手に湧いてきます。
なぜなら自分で深く深く考えて、
本当にやりたいことであれば
それ自体が非常に大きな報酬だからです。
そうではなく、
・親に言われたから
・友達が言うから
・世間体のため
といったことを基準に行動を選ぶと、
やりたくないけど、
やらなければならないからやる
という質の低いモチベーションになってしまいます。
心理学的には
外発的動機と言われており、
長期的にやる気を
維持しにくいことが分かっています。
なので、
やる気スイッチがどこにあるか?
ということも重要ですが、
それと同時に、
そもそもその行動はあなたにとって
本当にやる価値があるものかどうなのか
ということを
深く吟味することが重要となります。
あなたにとって
本当に心の底から大切だと思える
目標や価値観に出会い、
そこから導き出された
行動を取ることが重要なのです。
そうすればやる気スイッチを
探す必要がそもそもなくなります。
なぜならそれはあなたにとって
やりたくてやりたくてやりたくて
仕方ないことだからです。
まとめ
やる気スイッチはどこにあるか?
この答えは、
脳の報酬系を司る側坐核という部位です。
そして、
やる気スイッチが押せなくなる理由は、
ということをお伝えしました。
また、内発的動機、、、、
やりたいと思うことであれば
そもそもやる気スイッチは不要。
ということをお伝えしました。
やる気スイッチをうまく使いつつ、
それと同時にやる気の必要がない
本当に心の底からやりたいと思えることと
出会いますように。
最後までお読みいただきありがとうございます。
コメント