自己肯定感が低い理由と高める方法

自己肯定感
この記事は約6分で読めます。

・自分のことを好きになれない
・自分なんていなくていいと思う
・自分に自信がない

特に日本人は自己肯定感が
低いと言われているので、
このような悩みを抱えている方は
多いのではないかと思います。

私はこの文章を書いている今の時点では
アメリカに住んでいますが、

全体的にアメリカ人の方が
日本人よりも自分のことが好きで
人生を楽しんでるなぁという印象を受けます。

 

そこで今回は、

・なぜ欧米諸国に比べ
 日本人の自己肯定感が低いのか?・自己肯定感を高める方法

についてお伝えします。

自己肯定感を高めることができれば
私たちは幸せに生きることができますので
ぜひ最後までお読みください。

 

 

目次

 

①自己肯定感の低い日本の若者の現状

 

まず、日本人の自己肯定感が
諸外国と比べて具体的にどういう状況に
あるのかを見ていきましょう。

なお、データに関しては、
内閣府のウェブサイトより引用しました。
https://www8.cao.go.jp/youth/whitepaper/h26honpen/tokushu_02.html

 

   

 

このように見ていくと、
とても悲しいことですが
日本の若者は諸外国に比べて、

・自分のことを好きではない
・意欲が低く無気力
・人生に疲れていて鬱っぽい

・未来に希望を見出せない

このような傾向があることがわかります。

 

 

②罪の文化と恥の文化

ではなぜ日本人は自己肯定感が低いのでしょうか?

あくまで一つ仮説ではありますが、
文化人類学者のルーズ・ベネディクトが提唱した、

「罪の文化」と「恥の文化」

の影響があるのではないかと思っています。

ルーズ・ベネディクトによると、
日本人は「恥の文化」を持っており、
欧米人は「罪の文化」を持っています。
「恥の文化」というのは、
世間や他人からどう思われているか
行動の基準になる文化のことで、
「罪の文化」とは、
超越者である神との関係
行動の基準にする文化です。

つまり日本人のアイデンティティの核は
世間体やステータスであるのに対し、

欧米人のアイデンティティの核は
無条件の愛を常に降り注ぐ
神であるということです。

アイデンティティの根本の部分が
そもそも全然違うんですね。

 

日本人は、

・偏差値
・学歴
・大企業

といったものに
過剰な優越感や劣等感を
持っている人が少なくないと思いますが、
それは「恥の文化」が根っこにあります。

もちろん欧米諸国の人も
地位や世間体を大切にはしますが、
そういったステータスにかかわりなく
無条件で自分を愛してくれる神がいるという前提があります。

 

現代でもCOSTCOといった大型スーパーに行くと
キリスト教の本が山済みになっていたりするので、

「自分は神に愛されているんだ!」

という感覚を持つ人は
かなり多いのではないかと考えられます。

また、3000万部以上の売り上げを達成した
キリスト教の本もあることから、

「罪の文化」は今もなお
引き継がれていると言えるでしょう。

つまり、
自己肯定感の問題というのは、
一個人の問題だけではなく
文化や歴史・宗教もその背景にあるわけです。

 

 

③江戸幕府がキリスト教を排斥した理由

少し話が変わりますが、

今日の私たちの自己肯定感が低いのは、
江戸幕府の統治の影響もあるのではないかと考えています。

 

どういうことかというと、
江戸幕府は300年近く、

「士農工商・えた(非人)」

という身分差別社会
作り上げたわけですが、
それが私たち現代日本人の
メンタリティにも影響を与えているということです。

 

江戸幕府は、
人は生まれながらにして平等で
価値のある存在だという考えではなく、

・武士は商人より偉い
・農民はえた・非人よりも偉い

などと、身分でその人の存在価値を
差別するようなことをしていたのです。

統治・支配する側にとっては、
差別の論理を民衆に埋め込んでおいた方が
コントロールしやすかったということです。

 

そこで、キリスト教が邪魔になります。

 

神の目から見たら、

・将軍もえた(非人)も同じくらい尊くて大切な価値ある存在
・全ての人を無条件で愛している
・身分に関係なく人は平等である

このような考え方が入ってきてしまうと
せっかく作り上げた身分差別社会が
崩れてしまうので非常に邪魔な存在です。

なので、諸説ありますが、
江戸幕府がキリスト教を排斥した一つの理由は、
身分差別社会を維持したかったからなのではないかと考えています。

その後、
江戸時代は200年以上鎖国をしていたので、
その中で培われた身分に対する差別意識
現代の私たちの考え方にも
受け継がれており、

「恥の文化」

と呼ばれるようなものが
今も続いているわけです。

 

ここまでの話しは
あくまで仮説ではありますが、
私たちの中には、

・東大だから偉い!
・大企業に入っているから偉い!
・医師だから偉い!

といった身分や立場による
差別意識がまだまだ根強く残っているように感じます。

そのようなステータスが
そのまま自分の存在意義や価値と結びつき、

不健康な優越感や劣等感を生み出し、
結果、自己肯定感の低さに
表れているのではないかと考えております。

あくまで一つの仮説なので
絶対に正しいと言うことはできませんが、
このような解釈もできるでしょう。

 

 

まとめ

今回はなぜ日本人の自己肯定感が
低いのかということについて分析をしました。

一般的な自己肯定感を高める方法は、

・自分を褒める
・チャレンジする
・前向きな言葉を使う

といったものだと思いますが、
そういった方法はあくまで表面的にしか
自己肯定感を高めることができないと思っています。

 

もちろん、こういったことも
必要ではあると思いますが、
もっと根本的なところにアプローチしないと
本当の変容は起きません。

例えていうなら、

アプリを変えるのではなく、
OSそのものを変えることで
根本的に変化することができるようになるということです。

なので、
ポジティブで甘い言葉ではだけなく、
文化的・宗教的・政治的背景などを分析し、
自分の信念がどのように形成されたかに気づくことが大切です。

 

例えば、今回の例で言えば、

「恥の文化」「罪の文化」

を紹介しましたが、
私たちは無意識のうちに
恥の感覚を持っています。

私自身は、そのような感覚では
健康的で安定した自己肯定感は得られないと思い、
「罪の文化」の考え方を取り入れようと
キリスト教を学びました。

自己肯定感を高める唯一の方法が
キリスト教ではないかもしれませんが、

何らか伝統宗教をしっかりと学ぶことは
必要だと思っています。

ぜひ、表面的な言葉だけではなく、
アイデンティティの根本見つめる作業を
なさってみてくださいね。

そうすることで、
真に安定した自己肯定感を
育むことができるようになるでしょう。

最後までお読みいただき
ありがとうございます。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました