④幸福度を高める方法 〜独立とマイペース 編〜

ポジティブ心理学
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幸せになるには、
「あなたらしく!」因子
が大切と聞きましたがどうすれば高められますか?

以前、ポジティブ心理学の
研究結果から、
人間が幸せになるには、

「やってみよう!」因子(自己実現と成長の因子)
「ありがとう!」因子(つながりと感謝の因子)
「なんとかなる!」因子(まえむきと楽観の因子)
「あなたらしく!」因子(独立とマイペースの因子)

この4つの条件があると
説明しましたが、

今回は、

「あなたらしく!」因子(独立とマイペースの因子)

こちらの具体的な高め方を
解説します。

 

目次

 

①社会的比較のなさ(私は自分のすることと他者がすることをあまり比較しない)

他人と自分を比べてしまう・・・

という悩みを持っている方は
特に日本では少なくないのではと思います。

・自分は自分
・他人は他人

と頭で思っていても、
心がついてこないということも
あるでしょう。

では、どうすれば、
他人との比較を少なくすることが
できるでしょうか?

いろいろな方法がありますが、

今回は、
心理学者フィリップ・パールズの
ゲシュタルトの祈りをご紹介します。

【ゲシュタルトの祈り】

私は私のために生きる。
あなたはあなたのために生きる。
私はあなたの期待に沿うために
この世に生きているわけじゃない。

そして、
あなたも私の期待に沿うために
この世にいるわけじゃない。私は私。あなたはあなた。


でも、偶然が私たちを出会わせるなら、
それは素敵なことだ。

たとえ出会えなくても、
それもまた同じように素晴らしいことだ。

 

まさにアドラー心理学の

アドラー先生
アドラー先生

課題の分離

ですね。

私たちは自分基準で
自分らしい人生を歩むことで幸せになれます。

どれだけ努力して成果を出したとしても
上には上がいるもので、
どんなに成功している人でも
人と比較して劣等感を作ることはできてしまいます。

なので、どこかで
他人との比較グセをやめることが
幸せになるのに大切なことと言えます。

 

ただし、他人との比較が
全て悪いかというとそうではなく、

「自分が決めた目標のために他人と比較する」

のであれば健康的です。

あくまで自分の成長をメインにし、
自分が主体になっている状態で
他人と競い合うことはとても良いことです。

 

 

そうではなく、

「他人に勝つために他人と比較する」

「自分の存在価値を証明するために他人と比較する」

という状態だと苦しくなってしまうんですね。

人生の主体が他人になってしまうと
自分の人生を生きることができません。

 

そうならないようにするためにも、
今回のゲシュタルトの祈りを

何度も何度も何度も何度も何度も何度も
何度も何度も何度も何度も何度も何度も

繰り返し読み続けてください。

 

1回2回読んだだけでは
心の深いところに入ることはありません。

何度も繰り返し読むことで
無意識・潜在意識に刷り込むことができます。

 

そうすることで、

・自分は自分
・他人は他人

という感覚に少しずつ
変わることができるでしょう。

 

 

②制約の知覚のなさ(私に何ができて何ができないかは外部の制約のせいではない)

 

・社会が悪い
・政治が悪い
・教育が悪い
・親が悪い

だから、

「自分は自分の理想の人生を歩めない」

「自分らしい幸せな人生を歩むことができない」

という気持ちが一瞬わいてくることも
あるかと思いますが、
それだと幸せに生きることができません。

 

心理学では、
このような状態のことを
「外的統制」というのですが、

外部のことが原因で人生が決まってしまう
という信念を持っていると
他人や世間の常識などに流され
本当にその通りになります。

「信念・思考」は現実化するんですね。

 

そうではなく、

私は過去にどんなことがあったとしても
自分らしく人生を切り開いて行くことができる。

短期的に結果を思い通りにすることはできなくても、
小さな努力や習慣の積み重ねで
長期的には自分が望む自分らしい人生を創ることができる。


このような信念を持つことで、
実際に能力も高まり
幸せに生きることができます。

 

人は自由への願望・・・

「自分の生きたいように生きたい」

という強い願望を持っています。

 

・いや難しいよ
・現実を見ろ
・どうせ無理だよ

自信を奪われて
人生に対して無気力になっている方は
このようなことが口癖になっていますが、
それでは人は幸せに生きることができません。

 

 

そうならないようにするためにも、

徹底的な

「自己責任マインド」

を持つことをおすすめします。

 

今与えられている結果はすべて
自分が招いたものだ。

という考え方です。

 

良い結果も悪い結果も
すべてを自分が招いているので、
自分次第で人生を変えることができるわけです。

言葉で言うのは簡単ですが
これは非常に厳しい考え方で、
人生がうまくいっていない時ほど
この考え方になることは難しいです。

 

なぜなら、

「他人のせい」

にした方が楽だから。

 

・過去のあのことさえなければもっと成功していた
・あの人さえいなければもっといい人生を歩めていた
・この社会がもっとよければ自分は幸せに生きられた

などと思った方が
自尊心を守ることができます。

しかし、このような考え方は
現状維持(=衰退)を招くだけで
成長・進化・発展にはつながりません。

なので、今後一切このような
思考は捨てるべきです。

 

ただし、
あまりにも気持ちの落ち込みが強かったり、
日常生活すらも送れないくらい
メンタルの調子が悪い場合は、

強い「自己責任」の考え方を取ると
ますます自分を否定することにつながるので
無理やり取らなくても大丈夫です。

 

しかし、ある程度メンタルも安定していて、
日常生活を問題なく送れているのであれば

徹底的な

「自己責任マインド」

を持つことをおすすめします。

 

・すべては自分で選んでいる
・すべては自分が招いている
・結果も責任も全部引き受ける
・自分で人生を切り開くことができる

このような考え方に切り替わるだけで
エネルギーが出てくるのでおすすめです。

ぜひ「自己責任マインド」を
身につけていただきたいのですが、
ただし、これはすべて中長期的に見た場合の話しです。

短期的には思い通りにできないことも
たくさんあります。

変えられることと
変えられないことを見極め、
変えられることにだけ集中して
理想とする人生を創造なさってくださいね。

 

 

③自己概念の明確傾向(自分自身についての信念はあまり変化しない)

自分の人生の目的や価値観を
しっかり持っておくことは
幸せに生きる上で大切なことです。

あなたは人生を一言で表すなら
どんな感じでしょうか?

・競争
・パーティ
・自由
・冒険
・愛
・奪い合い
・思いやり
・助け合い
・幸せ
・牢獄
・効率化
・快楽
・没頭
・奇跡
・祝福
・喜び
・感謝
・贈り物

人それぞれ人生に対する
価値観というものがあるかと思いますが
ぜひこれを機会にあらためて考え直してみてください。

どれが正解ということはありませんが、
自分のぶれない価値観・軸があると
安定感も出て幸せに生きることができます。

また、価値観や軸を基に、
それに伴う自分の役割とか
生きる目的も書き出してみてください。

自分の人生の理念・志を
明確にしておくことが
幸せに生きるコツです。

 

私自身も20代前半でこのようなことを考え
キリスト教徒となり、

「神を愛し、隣人を愛する」

という価値観を一生のテーマとすることを決めました。

 

また、それに伴って、
人が幸せに豊かに生きる支援をすること
ライフワークとしました。

 

自分が何のために生き、
何をするために存在しているのか?

ということについて、
揺るぎない軸のようなものがあると
日常生活での悩みも大幅に減ります。

ぜひ、参考になさってください。

 

 

 

④最大効果追求のなさ(テレビを見るときはあまり頻繁にチャンネルを切り替えない)

私たちが幸せ・成長・成功を実現するには、

・決断による選択
・集中、没頭していること

この二つが非常に大切となります。

 

決断しきれておらず
あれもこれも実現したいと思う人は
マルチタスクをしがちです。

しかし、近年の研究によると
マルチタスクは脳への負荷が高く、
鬱や注意力散漫などにもつながり
成果を出すことも難しくなることがわかっています。

 

理想の状態は極度に集中した「フロー」の状態

時間を忘れて何かに没頭することで
私たちは幸せになることができるんですね。

集中力は後からでも鍛えることができるので、
ぜひ意識なさってください。

 

 

まとめ

今回は幸せになるための
因子の一つ、

「あなたらしく!」因子(独立とマイペースの因子)

について解説しました。

具体的には、

①社会的比較のなさ(私は自分のすることと他者がすることをあまり比較しない)
②制約の知覚のなさ(私に何ができて何ができないかは外部の制約のせいではない)
③自己概念の明確傾向(自分自身についての信念はあまり変化しない)
④最大効果追求のなさ(テレビを見るときはあまり頻繁にチャンネルを切り替えない)

この4つが私たちを
幸せへと導いてくれます。

 

そのためにも、今回ご紹介した、

・ゲシュタルトの祈り
・自己責任マインド
・価値観の明確化
・集中力を鍛える

以上4つを
参考にしていただければと思います。

最後までお読みいただきありがとうございます。

 

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