年収100万円で生きていけるのか?「年収100万円の豊かな節約生活術/山崎寿人著」

お金の豊かさ
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できるだけ働かず生きていきたいです。
最低限の収入でもいいのですが、具体的にいくらくらいあれば生きていけるのでしょうか?

今回は
年収100万円の豊かな節約生活術/山崎寿人 著
を読んだ感想を紹介します。

経済的な豊かさというとき、
大抵の場合は多く稼ぐこととか
ビジネスを成功させることにフォーカスが当たりがちですが、

真の経済的豊かさというのは、
単に多くを稼いでるだけではありません。

どれだけ収入が高かったとしても
浪費癖があればマイナスになってしまいますし、
ストレスのはけ口としてお金を使っていたとしたら
それは真の経済的豊かさがあるとは言えません。

そこで今回は年収100万円という
一般的な感覚からしたら
非常に低い収入で20年間豊かに生活されている方の本を紹介します。

今回の内容を最後までお読みいただくことで、

・お金の不安が激減する
・人生における本当の豊かさとは何かがわかる
・人が幸せに生きるのに必要なコストがわかる

といったメリットがあります。

あなたのお金の価値観や常識が
見事に破壊されることになりますのでぜひ最後までお読みください

 

 

目次

 

 

 

①明るく豊かな貧乏生活

「年収100万円=月額83,333円」

そもそもこんな金額で生きていけるか?

ということですが、
著者の山崎さんの

・生活費(変動費)は月に3万円

・食費は1日500円で約15000円。
残りの約15000円が光熱費や交通費などに使われます。

これだけ聞くと、
さも貧しい生活をしているのではないか?

と思われると思いますのが
話を聞いてみると全くそんなことはないのでびっくり。

 

何しろ今の僕といえばー趣味の料理に没頭し、食べたいものをたらふく食べ、好きなことに明け暮れる毎日、自家製のハーブティーを飲みながら、好みの音楽をBGMに、読書やPCでの調べ物に耽る午後のひととき、脳を目一杯開放し、放し飼いのようにして好き勝手遊ばせる至福の時間。

決まった予定は何もないし、眠くなったら床につき、目が覚めたら起きればよい。そのうえ、家は毎週のように、気の置けない友人たちで大賑わい・・・

ここでは常に時間がゆったりと流れ、過ぎゆく一瞬一瞬を心ゆくまで味わい尽くしながら生きていられるのだ。

 

とのことで、全く貧しさが感じられません。

一冊の本全体を通してみても、
とにかく山崎さんがこの生活を気に入っていて
人生を楽しまれている様子が伝わってきます。

本の中にある料理の写真を見ても
どれもすごく美味しそうで、
1日の食費が500円以内ということが全く信じられません。

また、年収100万は不動産収入とのことなのでほぼ不労所得

稼ぎを多くしようと思えばできるそうなのですが
あえてこの100万円という制限の中で
いかに幸せで豊かな生活をするかという
ゲーム感覚で生きておられるそうです。

 

“ルールとして月3万円という制約を設け、その中でいかに幸福になれるか”を追求するゲームーとなれば、最高点は、「節約すればするほど生活が豊かになるような方策を見つけること」に与えられることになろうか。
そうしてみるとこのゲームの面白さは、まさに月3万円という制約があることではないかしら? 金が潤沢にあるということは、サッカーでいえば手が使えるようなもの。かえってつまらないのではないか。

 

このように言っており、
月3万円という制約を楽しんでおられるようです。

心理学の研究でも私たち人間が
楽しいと感じられる条件が
ある程度解明されていますが、
大切なことは制限がないことではなく
一定の制限があることのようです。

山崎さんにとってこの年収100万円生活は
まさに最高の楽しいゲームをしているとのことですが、
これはただのやせ我慢などではなく
ご本人の感覚からしたら本当にその通りなのだと思います。

 

 

 

②東大出身の元エリート

ちなみに、著者の山崎さんは東大出身のエリート。

仕事でも成功され、
一般的な感覚からしたら
十分に成功をおさめられた方でしたが、

月100時間は当たり前に残業し、
鏡を見ると疲れきった自分がいたとのことでした。

そして、自分の人生について考えた結果
今の年収100万円生活に行き着いたとのことです。

 

世の中には、実に興奮や高揚感の中毒患者のような人(アドレナリン中毒?)が多いが、思い返せば勤め人時代の僕がまさにそれ。高揚感を幸福と錯覚していただけのこと。毎日のスケジュール表は予定がびっしり。とにかくあっという間に時は過ぎ去り、ドタバタしているだけで一日が終わってしまっていたという感じの毎日だった。
残業は月100時間を優に超え、仕事と遊びのあまりの多忙さに自分と向き合う時間もなく・・・というより、自分と向き合いたくないからスケジュール表を真っ黒に埋め、一日中あくせく動き回っていたと言た方が正しいかもしれないが。

 

価値観や選択の問題なので
どういう生き方が正しいかということは一概には言えませんが、
いくら収入が高かったとしても極端な長時間労働で
プライベートの時間がなければ本当の幸せを得ることができないでしょう。

また、幸せについての考察も興味深いですね。

私たちには大きく分けると
二つの幸せがあると思っていますが、

一つはドーパミンによる興奮や高揚感。
もう一つはセロトニンによる穏やかさやゆったりとした感覚。

この二つのバランスが私たち人間にとっての
幸せの源泉なのではないかと考えています。

著者の山崎さんはかつてはドーパミンによる幸せに偏っていたのが
仕事を辞めてからはセロトニンによる幸せを多くしていたのだと解釈できます。

 

 

 

③生き方は自由

この本を読んで改めて思わされることは

生き方は本当にそれぞれ自由だということ。

人生におけるゴール設定は本当に人それぞれ自由で
「〜〜しなければならない」ということは一切ありません。

稼ぎを大きくし続けることを目標にするのもよし。

あえて稼ぎを多くしようとせずに山崎さんのような生活を目指すのもよし。

多くのものを所有することを目指すのもよし。

ミニマリストのような生き方を目指すのもよし。

とにかく生き方というのはその人の自由なんですね。

私個人の価値観としては働くことは基本的に好きですが、
中には働くことを極端に少なくして
楽に暮らしたいという人がいてもいいわけです。

もちろんそのために必要な
お金の問題などをクリアしなければなりませんが、
それさえ自分の自由と自己責任でしっかりとやっていれば何も問題ありません。

私たちの心を苦しめるのは、
世間体やみんなと同じでなければならない
といった思い込みです。

・働かなかなくてはならない
・年収〇〇円以上でないといけない
・正社員でないとだめ
・一軒家を建てないとダメ
・結婚して子どもを育てなければダメ

などといった思い込みがあなたの心を縛るのですが、
この本を読むと自然とそういった思い込みから解放されて
心が軽くなるかもしれません。

 

 

 

④経済的自由のハードル

・働かなくても生きていける状態
・不労所得が生活費を上回る状態
・経済的自由

というとハードルが
高いように思われがちですが、
この本を読むと誰でもその状態を
実現できる可能性が十分にあることがわかります。

ただ単に働かなくていいというだけではなくて、
たとえ世間一般から見たら低収入だったとしても
心も体も健康な状態を維持して豊かに暮らせることがわかります。

また、この本の著者の山崎さんは
東京で一人暮らしとのことですが、
物価の安い国で暮らせばもっと生活費を下げることができるので
もっと低い年収でも豊かに生きていける可能性は十分にあるでしょう。

例えばタイだと月5万円くらいでも
普通に暮らせるといった話しはよくあるので、
飛行機代などを考慮する必要はありますが

経済的自由を実現することは思ったよりも難しくないと言えます。

また、完全なる経済的自由でなかったとしても
1日1,2時間の労働だけで生きていくことも
インターネットを使って仕事をすれば
現実的な選択肢なのではないかと思います。

 

 

 

まとめ

いかがだったでしょうか?

平日は毎日起きたら通勤し、
8時間働いたあとは残業し、
夜遅くに帰ってくる。。。

そして、土日は疲れて家でゆっくりしている。。。。

こんな生活の繰り返しにウンザリしている人も
多いのではないでしょうか?

一人一人状況は違うのでこの本の著者の山崎さんと
全く同じようにはいかないかもしれませんが、
それでもこの本はとても参考になるのではないかと思います。

Kindle Unlimitedでも読めますので是非手に取ってみてください。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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