今回は、私たちの認識している世界は主観的で、
固定化されたものではないということについて解説します。
私たちは、つい、
・「現実」は厳しいんだ
・これが「現実」なんだ
・もう受け入れるしかないんだ
と未来に希望が見えなくなってしまいがちです。
しかし、こうした知識があることで、
「現実は変えられるんだ」と思えるようになり、
人生に対して前向きな気持ちや希望を持てやすくなります。
あなたの人生を好転させるのに役立つ知識だと思いますので、
最後までお読み頂けたら嬉しいです。
まず、大切な前提として、
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私たちが認識できる事象は、
「重要だと思っているもの」だけ
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というものがあります。
自分にとって関わりが深いもの、馴染み深いもの
知識のあるもの、目指したいもの、
得たいもの、避けたいもの・・・
などが、
私たちにとって重要であり、
認識可能なものです。
逆に、自分にとって関わりが薄いもの、
馴染みのないもの、知らないもの、関心がないもの・・・
に関しては、目の前にあっても認識することは難しいですし、
仮にできたとしてもすぐに忘れ去られてしまいます。
認知科学者の苫米地英人博士によれば、
これは、私たちの脳にある
網様体賦活系（RAS）というものが影響しており、
膨大な情報の中から重要だと思うものだけを
ピックアップする機能が脳には備わっているから起こるようです。
つまりここで分かることは、
私たちが体験している現実は、
網様体賦活系（RAS）のフィルターのかかった
極めて主観的な現実ということになります。
この脳の性質はポジティブにもネガティブにも働きます。
もしあなたが目の前の問題に対して、
・もう無理だ
・苦しい、嫌だ、
・思い通りにいかないんだ
と物事の否定的側面ばかりに目が向いていると、
否定的側面の重要度が上がることになります。
その結果、本当はポジティブな側面が目の前にあったとしても、
それが見えなくなってしまいます。
例えば、「あの人は悪い人だ！」と最初から決めつけると、
その人の良いところが見えなくなってしまうのです。
明らかに目の前で良いことをしてくれたとしても、
解釈が歪んだり、そもそも認識することができなくなってしまうのです。
否定的側面に目を向けることを続けてしまうと、
「ネガティブな世界に生きている」というのが
１つのアイデンティティとして固定化してしまいます。
そして今度は皮肉なことに、
そのネガティブなアイデンティティを維持・強化しようと、
脳が自然に物事のネガティブな情報を探し出そうとしてしまいます。
その結果、悪い循環が起こり、時間差とともに、
実際の環境もそれに見合ったものとなるでしょう。
このように、
網様体賦活系（RAS）のフィルターはネガティブにも働きます。
一方、ポジティブに働くことももちろんあります。
・これはあの人の良いところだよなぁ
・こんなにもお世話になっているなぁ
・嫌なところもあるけど、ここは有難いよなぁ
と物事の肯定的側面に目が向くと、
肯定的側面の重要度が上がることになります。
その結果、他の人から見たら
それほど素晴らしい環境にいなかったとしても、
その人の体験する世界は、豊かで実りのあるものとなります。
最初は心の内側の体験かもしれませんが、
時間差とともに、徐々に物理的な環境も変わっていきます。
一度、このような体験があれば、
「ポジティブな世界に生きている」という
アイデンティティが形成されることになります。
そして、このポジティブな
アイデンティティを維持・強化しようと
それに見合った情報を見つけ出そうと脳が自動的にしてくれます。
これが良い循環が生まれている状態です。
繰り返しになりますが、
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私たちが認識できる事象は、
「重要だと思っているもの」だけ
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です。
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「現実」とは固定的なものではなく、
私たちの心が生み出した現象である
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と「現実」の定義を変えてしまうと、
悪い循環から抜け出すきっかけになるのではないかと思います。
そのためにも、心の中の重要度と、
網様体賦活系（RAS）のフィルターを書き換える練習として、
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身の回りにある、
「赤色のもの」を探し出す
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というエクササイズを試しにやってみて下さい。
認識している「現実」を
自分の意志で変えるという体験をして頂くことで、
あなたにとってより良い「現実」を創造するきっかけとなりましたら嬉しいです。
最後までお読み頂きありがとうございます。
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玉木康司
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